現在徐々に、話題となりつつあるサル痘。
急にサル痘という感染症が、話題になり
- そもそもどこからサル痘はやって来たの?
- 感染経路の大元はどこから?
- 自然宿主は何??
という、根本的な疑問を丁寧に解説してくれている動画を発見したので紹介します。
動画を見る時間が無いよって方は、文字起こし的に、記事として書きましたので、参考にしてみてくださいね!!
☆動画中の参考リンク
Multi-country monkeypox outbreak in non-endemic countries (who.int)
https://www.who.int/emergencies/disea…2022 United States Monkeypox Case
https://www.cdc.gov/poxvirus/monkeypo…Alakunle E, Moens U, Nchinda G, Okeke MI. Monkeypox Virus in Nigeria: Infection Biology, Epidemiology, and Evolution. Viruses. 2020 Nov 5;12(11):1257. doi: 10.3390/v12111257. PMID: 33167496; PMCID: PMC7694534.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/33167…Hutin YJ, Williams RJ, Malfait P, Pebody R, Loparev VN, Ropp SL, Rodriguez M, Knight JC, Tshioko FK, Khan AS, Szczeniowski MV, Esposito JJ. Outbreak of human monkeypox, Democratic Republic of Congo, 1996 to 1997. Emerg Infect Dis. 2001 May-Jun;7(3):434-8. doi: 10.3201/eid0703.010311. PMID: 11384521; PMCID: PMC2631782.
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/11384…○米国における人でのサル痘(Monkeypox)の発生について(ペットのプレーリードッグを介した人への感染事例)
https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?data…サル痘とは
https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansen…
天然痘(痘そう)とは
https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansen…https://www.youtube.com/watch?v=POltlSdBGWY
2022年5月に発表されたサル痘感染状況(WHO発表)
- 12カ国92の事例が報告されている。
- この他28の疑いのある事例
(死亡者なし)
時系列順の解説
英国で、2022年5月7日にナイジェリアへの渡航者で報告(今回のWHO報告の92に含まれない)
その他、5月18日に米国でカナダからの帰国者で報告(今回のWHO報告の92に含まれる)
世界的に見ると、英国、ポルトガル、スペインでの報告が目立っているという状況。
その他、オーストラリア、ベルギー、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、オランダ、スウェーデン、米国
この12カ国以外にもイスラエルで報告があり、欧州では100例の確認事例がある。
確実に広がってきている状況。
サル痘はどこからやって来た?2022年の感染経路は?
画像引用:WHO
今、なぜこれだけ報告されるようになったか?という部分に関しては、
先立って、2017年にナイジェリアで39年ぶりにサル痘が出現。
これが何らか関係していると思われる。
※ナイジェリアでは1979年を最後に報告されていなかった。
では、なぜナイジェリアでこうした事例が上がり始めたのか?という部分は論文で3つの原因を紹介されています。
- 天然痘ワクチンが中止されたこと
- ブッシュミートというものが食用として広がりを見せていること
- 医療面でインフラが不十分であったこと
原因1:天然痘ワクチンが中止されたこと
天然痘はサル痘と同じ仲間のウイルスとして知られている中で、天然痘は、古くから人間の死亡の原因として恐れられてきたウイルス。
しかし、ワクチンが開発されたことで、1980年に世界根絶宣言が出されていました。
これは、ウイルスがそもそも世界から無くなるということが実現(米露において国の管理下で保管)
そして、ワクチン自体が必要がなくなったという状況が生まれました。
こうした中でナイジェリアでも天然痘に対する免疫がなくなった。
天然痘のワクチンがサル痘にも効果があると知られているが、ワクチンが使われなくなったことで、サル痘が広がりやすくなったということが論文では指摘されている、
原因2:ブッシュミートというものが食用として広がりを見せていること
ナイジェリアでは、ねずみの仲間とされるブッシュミートを食用としての広がりを見せていた。
【ブッシュミートとは】
ブッシュミート(英: bushmeat)は、野生動物から得る食肉のことであり、ゲームミートとも呼ばれる。
哺乳類、爬虫類、両生類、鳥類などの狩猟により得る。
引用元:Wikipedia
人に感染を広げる感染源の動物は、げっ歯類と考えられている。
2003年、アフリカの外で初めて、ヒトでの感染が確認されたのが、米国だった。
米国での感染源は、プレーリードッグで、そのプレーリードッグは元々アフリカから持ってこられたげっ歯類と一緒に飼育されていた。
ナイジェリアにおいても、げっ歯類を食用にするということで、げっ歯類に接触する機会が増えたということがあって、感染が広がったと考えられる。
原因3:医療面でインフラが不十分であったこと
ナイジェリアでは医療面のインフラが不十分であった。
衛生状態が悪いといったことがあって感染が広がりやすい。
サル痘はどこからやって来た?自然宿主は何?
サル痘が実際、自然の宿主という大元でこのウイルスを持っている動物が何であるかということは未だに判明していない。
【サル痘関連記事】
サル痘パンデミックシュミレーションとシナリオ!バイオ◯ロが来る!?
サル痘は治るのか?治るまでどれくらい?潜伏期間や致死率についても!
コメント